こんにちは。新潟経済社会リサーチセンターの小林です。
本日は、新潟県佐渡地域振興局の職員の皆さんを対象に実施したRESAS活用出前講座の様子をご紹介いたします。

研修内容
1日の研修会でしたが、午前には、RESASの概要の説明と、操作研修を中心に行ないました。午後からは、観光グループと農林水産業グループに分かれ、ワークショップを行ないました。
前半の具体的な内容は、
①RESASの概要(RESASの強みである可視化や収録マップなどについて)
②人口マップの操作説明とデータの見方
③観光マップの操作説明とデータの見方
④農林水産業マップの操作説明とデータの見方などを行ないました。
受講者のほぼ全員が、当日初めてRESASを操作するとのことでしたので、前半は操作研修中心のカリキュラムとしました。前半の終わりに質問を受け付けたところ、観光マップの滞在人口の推計方法や正確性などについての質問が寄せられました。やはり、観光に関するデータへの関心が特に高いことがうかがえました。
午後は、地域経済循環図を利用して、佐渡市内のお金の流れを中心に説明し、観光客の島内消費の拡大と産品の移輸出強化による島外からの資金流入の拡大などが重要であることを解説しました。そのうえで、観光グループには、観光客による島内消費拡大の方策について検討してもらい、農林水産業グループには、産品の移輸出強化による島外からの資金流入の拡大策について検討してもらいました。
感想
上述のとおり、前半の操作研修後にいくつか質問をいただきましたが、データの正確性や活用法など具体的な質問が多く、実務にお使いになりたい様子がひしひしと伝わってきました。また、ワークショップでの議論をお聞きしていると、現場で見聞きされている情報とRESASのデータとを重ね合わせながら、話していらっしゃる方もおられ、現場感覚とデータとの融合の必要性を改めて感じたところです。さらに、ワークショップを通じて、振興策を進めるうえでの問題点や課題をあらためて整理・確認するきっかけになった受講者が多かったようです。
今後は、RESASも活用しながら、振興策を検討していただけたら何よりです。
佐渡地域振興局の皆さん、本当にありがとうございました。